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2018.8.3
【イベントレポ】メガトンパンチ vol.2【よーへー×NAKAZ TOBAZ】

【イベントレポ】メガトンパンチというイベントに行ってみてわかったこと

学生の頃、文化祭でラップをしたいと思っていたらいつの間にか社会人になっていた。メガトンパンチは僕にとってはあの日の文化祭の延長にあるようなイベントで、上手いとか下手だとかかっこいいとかそんなの関係なく演者も来てくれる方々も純粋に音楽を楽しめる場だと思った。

音楽イベントは特に趣味趣向が似通った人たちが集まりがちな気がする。HIPHOPなイベントに出る人はやはりHIPHOPをずっと聞いていて、イベントに来てくれる方々も何年も聞いてきた背景がある。だから波長が合うと楽しいし、合わなければまた別の居心地のいいイベントに行くのかなと思っている。

メガトンパンチは、『社会人×オタクラップ×ネットラップ』と謳っており共通点は多少あれどそれぞれの背景は別物だ。だからこそ独特の雰囲気を出したイベントであり、自分が触れてこなかった音楽に触れることができる。そんなメガトンパンチというイベントが2018年6月2日にvol.2を開催され、大きな反響を呼んだ。今回、この場を借りて主催者の一人である自分よーへーが当日のレポートを記していきたいと思います。

(第1章)メガトンパンチとは…

異色のユニット(3MC+1DJ+1Pen)で構成され、最近はネットラップイベントに引っ張りだこで少し調子に乗っているNAKAZ TOBAZと、某社会人MCバトルをきっかけに音楽活動を始めたよーへーが主催するDJ+LIVE+MCバトルイベント、それがメガトンパンチです。自分もNAKAZ TOBAZもイベントオーガナイザーの経験が浅いため手探り状態ですが、来てくれる人に楽しかったと思ってもらえるようなイベントを目指しています。

紹介動画↓↓
メガトンパンチvol.2 紹介動画

2018年6月2日Vol.2を渋谷UNDERBARで開催し、今現在はVo.3に向けて準備中です。不確定ですが今年11月ほどにVol3.を開催予定となっています。 続報については以下のTwitterアカウントより発信していきます↓


Twitterアカウント↓↓
メガトンパンチ公式Twitterアカウント

それでは当日のレポについてどうぞ。

(第2章)当日の様子とか…

上の紹介動画にも出てきましたが、『社会人×オタクラップ×ネットラップ』と多種多様な演者方々が出演しており、そのため、普段は会えない界隈の方と交流が持つことができ、普通のイベントとは違った色が出ている。

開店10分後ぐらいのCLUB内風景、本当に多くの参加者の方が集まっていただいて出演者も張り切ってる時間帯です。僕とNAKAZ TOBAZのHIGEは当日の対応でてんてこ舞いでした。


Open DJ timeが終わりLIVEがスタート。一組当たり10分の持ち時間で20組近くの演者がいて更に別々の音楽をするので良い意味で雑多なコンピレーションアルバムを聴いてる気分に。

ギャルがラップしてたり


怖そうな人もいたり


アフロもいるし?


騎士もいる!?!?!?


そんなメガトンパンチだが、皆音楽を好きでやっているのでLIVEのMCや歌詞にもその人の背景が見え隠れして面白い。演者の皆さん、私生活の時間を縫って準備してショーケースに臨んでいる。それが何か、クラスの出し物を見ているようで毎回とても楽しい。

ここで一人、6/2のメガトンパンチ第一部で最高に盛り上げてくれた方を紹介。

【アーティスト名:maya 曲名:Fagopyurum】


この曲、終始そばを食べることについてラップしており聞き終わるころには富士そばに行きたくなる奇妙な魅力を持っている。
曲中の主人公は、友達に対して富士そばの良さについて伝えており、「そばが嫌いとか言うならばうどんにしたらいい」という妥協点まで提示するが、途中で諦め「そば嫌いなら、なんで富士そば行く俺についてきた」「コンビニでパンでもかじってろ」と突き放す部分も日常にありふれたエモーショナルな部分を表現しており実に心に刺さる。

maya/Fagopyrumは以下のリンクより視聴可能↓
maya – Fagopyurum

(第3章)主催者ってこんな人たち

クラブイベントともなると怖い人が運営してそう、酒を強制的に飲まされそう、ナンパが怖いといった不安を抱く人が少なからずいると思う。メガトンパンチはそれらの対極にあるようなイベントで、アットホーム感に溢れている。何故なら皆本業は社会人、礼儀を守って音楽を楽しみに来ている方が多いからだと思う。

イケイケな彼も2児のパパ



ここで、メガトンパンチの主催者であるNAKAZ TOBAZ面々を見てみよう。

HIGE/MC 妖怪

HIGE/ギロチン/MC Wood

過去を燃やした女 DJカイン/Twitterをいじるよーへー

と、喧嘩を一度もしたことないような奴らで運営しております。会社で輝けない分、LIVEではしゃいでラップしているやつらです。 ということもあり、とても親近感がある方々が運営しています。次回イベントの際は怖からず足を運んでいただけると嬉しいです。『イベント初心者が入りやすいイベント』を目指しています。

ここでもう一人、メガトンパンチ第二部より会場を盛り上げていただいた方を紹介。

【アーティスト名:LIX】

LIXさんとの付き合いは約2年ほど。とある社会人ラップイベントを出会ったのをきっかけに彼の音楽を聴くことになる。そのイベントの中では群を抜いてすごくラップが上手かったのですぐに話しかけたことを覚えている。

最近第一子が生まれたとのことで当日は家族をテーマにした楽曲を披露。その人にしかできないラップを体現しており、楽曲『そんな君が好き』ではド直球にhookで「君が好き」とリフレインしている。

このご時世、好きと伝えるために様々な表現をしているが、LIXさんは色々やってきて経験して、行動して言ってきた末に「君が好き」とリリックにかけるのはすごい、直球に伝えるという意味では「Shape Of You/Ed sheeran」に通じるものを感じる。

LIX/そんな君が好き は以下のリンクより視聴可能↓
LIX – そんな君が好き

(第4章)覚醒したなりきりMCバトル

「なりきりMCバトルというものをやらないか」とNAKAZTOBAZのHIGEに言われたとき、即座に却下した。すべる、わからない、面白くないと判断したのだが、HIGEの強引さに押し負けVol.1より実施することとなる。 結果は大盛況、今やメガトンパンチの目玉コンテンツとなった。

19:00を回ったころ、店内の人の多さがピークに達してきた。第二部トリを務めたNAKAZ TOBAZのLIVEが終わったのもつかの間、観客がスマートフォンを取り出しステージに向けている。Vol.1に来ていただいた方々は何が始まるのかを察している様子、Vol.2に初めて来られた方は何が起こるかと心待ちしている。

MC妖怪のスタートコールの後、なりきりMCバトルが始まった。その名の通り、何かになりきりMCバトルをするといった内容である。魅力は何といっても、面白い、見ていても面白い、とにかく面白い。これは本当に現場の雰囲気を是非に味わっていただきたい。
MCバトルというのは、キャップをかぶりジーンズを引きずったB-Boyがマイク片手にFワードを口にするイメージがあるが、なりきりMCバトルは正反対に位置している。
何かになりきり、なりきったものが言いそうなワードを瞬時に判断しビートに乗せてラップする必要がある。単純にラップしても勝てないのだ。

古畑任三郎になりきるだねこ

範馬勇次郎になりきるHIGE

なにより面白いポイントは、出演者全員がガチで演っている部分である。手探りの状態であろう第一回の時、全ての参加者が本気で大会に挑んだこともありイベント終わりに「自分も出たい」「もっと見たい」という声が殺到した。その声に応えるよう、更にパワーアップしたのが第二回なりきりMCバトルである。

第一回なりきりMCバトル トーナメント表

手探りの第一回のはずが皆作りこんできたため相当面白い大会となった。「先攻後攻など宇宙に比べてれば些細な出来事」「コナンのくせに良いverce一個も蹴れてねーじゃんか」などの名言が飛び跳ねる。特に決勝戦である『だねこa.k.aアシタカ vs あるきょーa.k.aドラえもん』は当日のベストバウト。

第二回なりきりMCバトル トーナメント表

第一回を見て勝手がわかってきたのか更に皆が作りこみをした第二回。そんな第二回の模様をレポートしていこうと思う。

J.P.ポルナレフになりきるSATO-Cはわざわざ衣装を準備し、相手のディスに対し「ブラボーブラボー」と原作ポルナレフの格好までなりきってアンサーする。その後こける。更には、バトル中に「行けチャリオッツ!」と叫ぶとどこからともなくシルバーチャリオッツが登場した。通常MCバトルは一人で行うものだが、「これはスタンドだ」と言い切り正々堂々相手を倒すところ部分までもがJ.P.ポルナレフである。

一回戦の序盤の序盤、観客に期待に応えるようにそれぞれがそれぞれになりきり、会場は一気に笑顔に溢れるようになった。一回戦のこの対戦『ブルスコファー薺 a.k.a 女児 vs SATO-C a.k.a J・P・ポルナレフ』は文句なしのベストバウトになった。

J.P.ポルナレフになりきるSATO-C 
この後相手に対して右手と左手を出すよう要求、間髪入れずにチャリオッツを呼び出す


シルバーチャリオッツになりきる???


Vol.2にて見事優勝したmayaはIKKOになりきるために相当練習したとのこと。なんとも嬉しい言葉である。当日はその成果が如実に出ていた。相手がドラえもんの時は「どら焼き」と「おかわり」で踏みIKKO独自のフローと手の振りをつける、はたまた相手からおかまと言われた際は「てめえ今なんつった!!」と返し、TVの中のIKKOが出てきているような錯覚を覚えた。

IKKOになりきるmaya

そんな中、当日個人的に一番自分が沸いたverceを蹴ったのが前回王者ドラえもんになりきる歩く性教育である。

MCバトルでは、その場でDJがビートを流し、そのビートに乗せ即興でラップをする。決勝戦で「ビートモクソモネエカラキキナ」という名前のビートが流れた際に、即座に「あんなこといいな できたらいいな ビートモクソモネエカラキキナ!」とラップをかましていた。
ドラえもんになりきりながら更に韻を踏んでおり、なりきりMCバトルが次の段階にステップアップする音が聞こえた。今回惜しくもIKKOに敗れることになってしまったが、次回以降も参加していただきたいと強く思う。

前回王者ドラえもんになりきる歩く性教育

ここ2年ほどMCバトルの現場に足を運ぶことが多くなったが、ここまで観客が笑顔になれるバトルイベントは見たことがない。出演者、観客が一体となり楽しめる、それがなりきりMCバトルの最大の特徴であり、メガトンパンチの最大の魅力である。

決勝戦 ドラえもんになりきる歩く性教育 vs IKKOになりきるmaya

アヘ顔ダブルピースになりきるかえで公

第二回なりきりMCバトル王者 maya a.k.a IKKO

そしてGuest LIVEが終わりその日は閉幕へ。最後の最後のClose DJまでお客さんが残っており少しはアットホームなイベントを作れたのではないかと実感した。
最後のシャンパンまで飲み切るHIGE これも主催者の仕事 当日は5本のシャンパンの栓が抜かれました。ありがとうございます。

(第5章)結論


メガトンパンチは楽しい

主催者目線で話していることもあるが当日はあっという間に時間が過ぎていった。運営していていつも思うが、できれば純粋に参加者として楽しみたい。Vo.2にしてイベントの形が出てきている。それもこれも、出演者の方々、イベントに足を運んでいただいている方々のおかげだと思っています。主催者だけの力ではこの色は出せないです。本当に本当に来ていただいてありがとうございます、参加して下さりありがとうございます。

クローズ風景 こんな時間までいていただいてありがとうございます。

僕は高校、大学と奥手だったため人前に出るのが苦手でした。あの日ラップができなかった分、今やれることをやっていきたいと思います。メガトンパンチは僕が一番楽しんでいると自信を持って言えます。

レポートになっているのかどうかはわからないですが、当日の楽しさを少しでも伝えることができたなら嬉しいです。 できればこの記事を見て、Vo.3に参加していただける方が一人でも増えていただくと嬉しいです。一緒にイベントづくりに協力いただける方が増えれば嬉しいです。また来たいと思えるような時間を作りたいです。

それでは、次のVo.3でお会いしましょう。

打ち上げ時、MC Woodのサプライズプレゼントに喜ぶNAKAZ TOBAZ一同

筆者:よーへー

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